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インシュリン針の再利用、ダメ!絶対!(注射針の劣化について)

1型糖尿病でも好きに生きる」をテーマにブログを書いています。YOSH(@YOSHLIFE01)です。

今回は、久々に糖尿病関連記事です!お待たせしました!(誰も待ってないかもしれませんが...)

今回は、注意喚起みたいな話です。インシュリンペンでの注射時の、注射針について書いていきます。
たまにTwitterとかみてるとこの議論が流れてきたりするんですが、

インシュリンペンの針って使い回し(複数回の再利用)ってしてもいいの?

という、疑問について解説していきます。

まあタイトルに書いてあるので、もったいぶらずに結論を言ってしまうと「インシュリン針の再利用は、ダメ!絶対!」です。

それは、なんでなのかって話と、関連の話をいくつか書いておきます。

インシュリン針の再利用が、絶対にダメな理由

これは、明確に一つ理由があります。

インシュリンペンの利用時の針のみならず、その他の使い捨て用の注射針全てに言えることですが、使い捨て針は、1回使ったら、必ず劣化するということです。
正直これにつきます。

画像を見れば一目瞭然なんですが、以下をご覧ください。

左から、未使用 / 1回使用済み / 6回使用済み の注射針です。
(ベクトン・ディッキンソン社の資料)

こちらは、注射器などの医療用品を作っているアメリカのベクトン・ディッキンソンという会社が出している資料で使われている画像ですが、
注射針は、こんな感じで、劣化します。最初にこの画像をみた時は、かなり驚きました。

肉眼で見る分には、正直そんなに分からないんですが、顕微鏡で針の先を拡大してみると、こんな感じになるんですね。かなり劣化してるのが明らかにわかりますよね。1回使っただけで、先端が折れ曲がってるのがわかるし、6回目なんて、もう皮膚に刺さらなそうな形になってますよね...
普通の注射針でこれなので、痛みを軽減するために、より細く作られているインシュリンペン用の針なんかは、もっと劣化が早いのかもしれません。

細い注射器の針は、あくまで使い捨て用なので、ほそーく作っている分、そもそも劣化が早いこと、
あとは、人間の皮膚って、意外と硬いので、こうなってしまうんですよね。

病気になりたての頃は、もちろんこんな知識はなかったので、
コスト削減目的(針1つで、実は十数円している...) & たくさん持ち歩くのが面倒...
等々の理由で、何回か同じ針を使いまわして複数回使ったりしてたんですが、この画像を見て衝撃を受けてから、やめてます。

ちなみに、劣化した針を利用し続けることで発生する、デメリットやリスクを一応記載しておきます。

注射針を複数回利用するリスク・デメリット

  • 痛みが増加する。(傷口が大きくなる)
  • 感染症が発症する危険性(バイ菌が入ったりしやすくなる)
  • 針の変形による、針折れで体内に、針が残ってしまったりする

というように、百害あって一理なしとなります。

まあ確かに、上の画像の一番右の6回使用した針なんて、明らかに痛そうですよね...

コストは、安くないんですが、背に腹はかえられないので、使い捨ての注射針は、必ず1回までしか使わない!のを徹底しましょう。

また、関連の話題ですが、
インシュリンペンの先に、針を装着したまま補完するのもやめましょう。
これはいくつか理由がありますが、装着したままにすることで、細菌等が付着したままになり、薬剤成分に影響が出ることが考えられたり、針の中で、インシュリンが固まってしまい、出なくなったりすることがあるためですね。

原則のルールとして、「インシュリンの針の再利用はダメ。使う直前に装着し、1回だけ使う」ということですね!

災害時等は例外です

ただし、例外はあります。

災害時などは、前提が大きく変わるので、この限りではありません。
やむを得ない事情で注射針が手に入らない状況になってしまった場合は、糖尿病患者にとって、インシュリンを打つことが最優先になると思うので、自分のものに限り(他人の使った針はNG)、再利用するようにしましょう。

ただし、この場合は、針の変形でインシュリンが出ない等が考えられるので、必ず空打ちを事前に行い、インシュリンが針先から正しく出ることを確認の上、注射を行うようにしましょう。

筆者が使っている針(とインシュリン) 32G(ゲージ)という太さ。今は、さらに細い34Gの針もあるので痛みが気になる方はおすすめ

ということで、
今回は、インシュリンの針の再利用に関する記事でした!

それでは!

  • この記事を書いた人

YOSH

2018年~ 1型糖尿病という10万人に1人の難病を発症。 「1型糖尿病でも好きに生きる」をテーマに、病気のこと、インターネットのこと、趣味について発信しています。

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